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宇都宮爆発〜「国家権力は、間違った判断でも生殺与奪の権利を与えられている」

mainichi.jp

僕もfacebookで書き込みを拝見しました。事実関係を調べることは僕にはできなそうだし、今のところするつもりもないのでそこへのコメントは控えますが、爆発を引き起こして自殺した方が書かれている

「国家権力は、間違った判断でも生殺与奪の権利を与えられている」

というのは、当然のテーゼではありますがその通りですね。それを運用する人に個人の意思や悪意が介在しなくても、人を“ルール”に従って殺すことができるというのは、とても危なっかっしいことだも思います。国の命令で任務によって死することもありうる元自衛官の方が書かれていることにも考えさせられます。

裁判・法律は誰にとっても公平に運用される必要があるという前提で制度が構築されていますが、現実にはそうでないのかしれません。この制度運用上の不備は、どうにもならないだろうという諦めで、手付かずに改善されずにきてしまっているようです。事実はどうあれ、本人がそう感じていたとしたら、無念であったことでしょう。

人を事故に巻き込んだかどうかを問わず、自殺は無意味で無価値でやってはならないことだと思いますが、それによってこの問題を少しでも改善されることを望まれていたのなら、問題の在り処をきちんと生きている我々が認識してあげることが、まずはせめてもの死者への慰めかもしれません。